2023
3/24
新たなスタート✨
皆様こんにちは。
今年東京は3/20に桜の開花宣言を受け、今週末、満開を迎えるようです。
卒業式シーズン。桜に負けないくらい綺麗です✨
入学、進学、就職シーズン。今年はもう葉桜かなぁ…✴️
毎年やって来る3月ですが、今年は息子の小学校卒業の月。
一味違う感慨深い月になりました。
【12才】色々な意味で区切りの【年】です。
余談になりますが…
今から【12年】前、東日本大震災がありました。
息子はまだ0才。
乳幼児でミルクをまだ飲む時期に、東京都金町浄水場より厚生労働省が通知した乳児向けの暫定基準値(1㎏当たり100ベクレル)を上回る210ベクレルの放射性ヨウ素が検出され、何も考えずに蛇口をひねれば出てくるお水が、飲めなくなりました。
外出にも洗濯干しにも、食べ物、飲み物にまで気を遣い、制限された生活を送り、そして、3年前にはコロナウィルス。
この12年間の中に、どれだけ制限された時間があったのか😣と思うと心が痛くなります。
どんな人にも平等に与えられた時間でしたが、この12年間を過ごした年令によっても様々だった事でしょう。
それを思うと色々な事が思い出され、一言で12年間とは言えません。
さて、この【12年】を“歯並び”にフォーカスを当てて見ると、実はとっても“大切な時期”だと言うことが分かります。
“大切な時期”=“劇的な変化が起こっている時期”と言い換えましょう。
新生児は、吸綴(きゅうてつ)によって母乳を摂取します。これは反射による先天性能力です。
0才5~6ヶ月になると、早い赤ちゃんは下の前歯から生え始め、首がすわり、口唇を閉じて舌を動かして流動食の摂取が始まります。
そこから2才半までにしっかりと“咀嚼”と“嚥下”を成熟させていきます。幼児性嚥下から成人性嚥下に移行する大切な時期で、この約4年間は歯並びを左右する基礎、基盤作りの大切な時期となります。
咀嚼も嚥下も【舌】の動きが重要です。
では、この【舌】の動きが正常なのかそうでないのはどこで分かるのか?
それは【発音】です。
もし聞き取りづらい言葉がもしあるとしたら、それは“何らかの原因”で【舌】が上手く動いていないと言うことになります。
発音は5才で学習臨界期を迎えます。ですので、5才までにしっかりと耳で聞いて、言葉に変換する事を学ばなければなりません。
『舌足らずで可愛いしゃべり方』なんて思ってはいけません❗
この時点で舌の動きが悪いことに気が付くと、かなり歯並びが悪くなっていくのを回避出来ます。
気を付ける発音は【タ行】【サ行】
お子さんのお話を、気を付けて聞いてみてくださいね。
6才までに気を付けたいのは【口呼吸】と【指しゃぶり】【爪かみ】【癖】(唇をなめる、唇を噛む、唇を吸う、頬杖、猫背等)です。
この4つが、6才までに直っていると、更に悪い歯並びになっていくのが回避出来ます。(…逆に、6才でこのどれかが当てはまると、徐々に歯並びが悪くなります。)
言い換えると…
奥歯で良く噛みなさい‼️=舌をしっかり動かしなさい。
お鼻で息を吸いなさい‼️=口が閉じ、舌がちゃんと上顎にくっついていますよ。
姿勢を良くしなさい‼️=頭部が安定して、歯並びも安定していますよ。
上顎は、11才までにほぼ9割の成長を終えてしまいます。この成長が十分出来ていれば、歯並びも悪くなりません。
そして【12才】
おおよそ全ての乳歯が抜け、永久歯に生え変わっています。
まだまだ身体の成長は残しているものの、一足先に、お口の中は終了を迎えます。
顎の関節の形態もこの時期に既に終了となってしまいます。
柔らかい物ばかり食べている子は、柔らかい物しか噛めない関節に。柔らかいものから固いものまで良く噛んできた子は、何でも食べられる関節になるわけです。
まだまだ外見は幼さが残る12才ですが、お口の中は一足先に歯並びが完成してしまうのです。
子育てに一つ区切りを付けるとするならば【12才】
親がしっかりと見てあげれるのもこの時期までですかね😉
思春期、反抗期が来ると、もうこちらが言うことも、見せてくれることも無くなっていきますから。
でも、こんな事を知っていたら、大切な時期を見過ごしてしまう事が無くなるかも。
是非ご参考になさってください。
今年もブログ書いていきますので、お時間のある方は是非読んで下さいね✨
今後もどうぞ宜しくお願い致します。
副院長 矯正認定医 清水直子