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こんにちは。
久し振りの投稿になります。
皆様お元気でしたか？

9月に入っても、まだなお真夏のような暑さが続いておりますが、朝夕は大分過ごしやすくなってきたように感じます。
夜、空を見上げるとお月様がとっても綺麗で✨、少しずつ秋を感じています。
蝉の鳴き声は無くなり、トンボを見かけるようになりました。
虫達の方が、季節をちゃんと感じ取っているようです。

今日は少し【シワ】のお話をしたいと思います。
私がまだ歯学部の学生だった頃、２年の教養過程を終えて3年に入ると基礎医学が始まり、そこで解剖学、比較解剖学、骨学、筋学、脈管神経学等を学ぶのですが(他にもまだまだ科目はあります)、今でも良く覚えているのが、【シワ】は、筋肉の走行に直角に出来る❗と言うものでした。この、分かりやすい表現、素晴しいと思いませんか？
顔の皮膚の直下には、人の表情を作る薄い筋肉=【表情筋】があります。

更にこの下にも薄い筋肉が存在します。

目尻の【シワ】、額の【シワ】、首の【シワ】、【ほうれい線】全ては表現筋の走行に直角に出来たものです。

筋肉は良く使ってあげることで、筋繊維が太くなり、血行も良くなり、張りが出ます。逆に使わないと衰えてしまいます。
目の周り、口の周りにはそれぞれ【眼輪筋】【口輪筋】があり、閉じたり、開いたり出来る筋肉となっています。
目をパッチリ開く、口はちゃんと閉じる。
何だか当たり前のことですが、気にしてみると、それが出来ていないこともあります。
額の【シワ】は、姿勢にも関係してきます。
額の筋肉は、頭頂部を通り首、背中の筋肉に繋がっています。
猫背で頭部が下を向いた姿勢は、額の筋肉を引っ張る力さえ残ってはいません。
年齢の分だけ、人間は重力を受けています。
全て下方へ引っ張られているのです。

ある時、若い子と話をしているとこんな話が持ち上がりました。
口元が出ていて、矯正治療で歯を抜いて口元を下げたら、ほうれい線が目立つようになって、気になって仕方がない！と言う話でした。
口元は下げすぎると少し老けて見えてしまいます😢。程度問題もありますが、そして、全ての人がそうなったと言う事でもありませんので、コメントは非常に難しいのですが、皆さんはどう感じましたか？皆さんならどうしますか？
また矯正治療で歯を前に出しますか？ほうれい線を消す美容液を探しますか？

私なら表現筋を鍛えます。
口元が出ている人は、そもそも口輪筋の力が弱く、口が開いて、口呼吸をしています。
そういう人が矯正で前歯が引っ込んだとしても、意識して口輪筋を、鍛えない限り、以前のまま何ら変わらない筋肉の状態となるわけです。
矯正治療中から、『いー、うー』運動や、【舌】の位置と運動をしていると、治療が終わる頃、ほうれい線も深くなることはないと思うのです。

本当に【筋トレ】あなどれません。

高価な美容液を塗っても、ヒアルロン酸を注入しても、その時は良くなったとしても、決して長続きはしません。
加齢は、全ての人に平等に訪れ、止めることは出来ません。
しかし、遅らせる事は可能です。

【シワ】は、筋肉の繊維が細くなると現れます。
良く使ってあげることで、生活面も豊かな気持ちになれるし、素敵な事だと思いませんか？

舌も筋肉でしたね😉姿勢も大切✨

喜怒哀楽、豊かな表情で人生楽しんで過ごせば、【シワ】も出来るかもしれませんが、それはきっとあなたにとって素敵な【シワ】になるはずです。

今日から、使っていなかった【筋肉】の見直し、してみませんか？

引用：『人体解剖学』藤田恒太郎

副院長 矯正認定医 清水 直子